所得税、法人税、消費税、相続税、贈与税などの国税をクレジットカードで支払い、ポイントでお得に
2016年(平成28年)度の税制改正で、「国税の納付方法の多様化を図る」
という目的から、国税のクレジットカード納付が可能になる制度が
創設されました。
その後、2017年1月(平成29年1月)、所得税、法人税、消費税、、
相続税、贈与税などの国税が、クレジットカードでの支払いが
可能となりました。
これまで国税の支払いは、現金払いや銀行口座からの振り込みが
でしたが、これからはクレジットカードでの支払いが可能になり、
便利になりました。
国税をクレジットカードで支払うための専用サイトもオープンしました。
「国税クレジットカードお支払いサイト」
https://kokuzei.noufu.jp/
◆国税クレジットカード納付の内容
▼クレジットカード納付の対象税目
申告所得税及び復興特別所得税、法人税、消費税及び地方消費税、
贈与税、酒税などほぼ全ての税目。
附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能。
▼クレジットカード納付ができる金額
原則1000万円未満
クレジットカード決済可能限度額以下
▼利用可能なクレジットカード
Visa、Mastercard、JCB、American Express、
Diners Club、TS CUBIC CARD
▼利用可能日時
夜間休日を問わず24時間
▼クレジットカードの利用手数料
利用者が負担
◆国税クレジットカード納付のメリット・デメリット(長所・短所)
▼メリット(長所)
・税金の支払いでクレジットカード利用のポイントを貯めることができる。
・クレジットカードの引き落とし日まで支払いを延長できる
納税資金が厳しい時には役立つかも
・回数指定による分割払いができる
・24時間いつでも納税手続きができる。
▼デメリット(短所)
・クレジットカードの決済手数料がかかる
税額が1万円までなら76円(消費税別)の決済手数料。
それ以降は1万円を超えるごとに76円(消費税別)を
加算した金額。
例えば、100万円の納税だと8208円(消費税込)の
決済手数料がかかります。
メリット(長所)・デメリット(短所)は、いろいろあるにせよ、
今回の国税のクレジットカード支払いが可能になったことによる
最大のメリットは、ポイントが貯めれることでしょう。
クレジットカードの種類や税金の納付金額によっては、決済手数料以上の
ポイントが発生するはずです。
そこで、簡単に決済手数料と、納税に伴い受け取るクレジットカードの
ポイント、どちらが多くなるかを検討してみました。
(納税時に分割払いを選ぶと別の手数料もかかる場合があるので
注意して下さい。)
国は、クレジットカード納税時のポイントには規制は設けていないようで、
ポイントが貯まるルールは、各クレジットカード会社が決めています。
現時点では、通常のポイント率としているクレジットカード会社が多いよう
ですが、なかには税金の支払い時には、ポイント還元率を低くする
クレジットカード会社もあるので、注意されて下さい。
◆クレジットカードのポイント還元率何%で、国税の支払いが得になる?
それでは、いったい国税をクレジットカードで支払うことによって
決済手数料を考慮して得になるのは、ポイント還元率が何%の
クレジットカードでしょうか?
それは、ポイント還元率が1%以上のクレジットカードです。
(例)還元率1.2%のクレジットカードの場合
納税額10万円
ポイント:1,200円−決済手数料:820円=380円お得
納税額50万円
ポイント:6,000円−決済手数料:4,104円=1896円お得
納税額100万円
ポイント:12,000円−決済手数料:8,208円=3,792円お得
納税額500万円
ポイント:60,000円−決済手数料:41,040円=18,960円お得
納税額1000万円
ポイント:120,000円−決済手数料:82,080円=37,920円お得
一般的なクレジットカードの還元率は0.5%程度ですので、
1%以上の高い還元率のクレジットカードを利用して下さい。
いくつか高い還元率のクレジットカードを紹介しておきますので
参考にされて下さい。
今では国税の他にも、国民年金、国民健康保険料、電気、ガス、水道料金、
地方税などの住民税、固定資産税、自動車税、不動産取得税、
個人事業税、ふるさと納税などもクレジットカードで支払うことが
できるようになってきています。
この機会にポイント還元率を考慮してクレジットカードでの
支払いに変更してみてはいかがでしょうか。
お得にポイントがたまるクレジットカードを紹介しておきますので、参考にされてください。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
〔平成29年3月2日:記事作成〕